今年の夏休みも残るところ1週間になりました。
中にはもう2学期が始まっている高校もありますね。
高校生活なんて忙しい毎日で窮屈に感じるかもしれませんが、
先生はその窮屈さが好きでした。
やがて大人になり今の窮屈さはだんだんなくなりますが、
同時に力の急速な衰えを感じていきます。
あと2年半縛られた生活を全力で楽しんでください。
さて、今日のお話は「カウンセリング術」について。
みなさんもだんだん大人に近づくにつれ、
人の話を聞くことも多くなると思います。
今回はカウンセリングでの聞き方について、
ちょっとした問題。
<問題>
仲はふつうの友達が、
「昨日、数学の勉強した」と言いました。
それに対するあなたの返答は①~④のどれに近いですか?
①「へぇ~!何時間くらいやったん?」
②「へぇ~!数学?前回テスト悪かったから頑張ってるんや」
③「へぇ~!数学?数学って面白いよね。私も数学好きで...」
④「へぇ~!数学?」
さてどれを選んだでしょうか。
①番は自分の今日による質問になっていますね。
②番は相手の行動を決めつけて評価しています。
③番は相手がどう思うかを聞く前に思い込みで話し、
会話を奪っています。
④番はただのオウム返しです。
さて、カウンセリングのポイントは
・相手が何を話したいかがわからないままに話を進めない
・相手が「何を話したいか」に注目する
・相手の話のペースに添わせる
ようです。
なので、カウンセリング的には
④番のオウム返しが一番効果的なんだとか。
オウム返しは「繰り返し」という
カウンセリング技法だそうです。
話の内容(単語でもいい)を繰り返します。
繰り返しにより、話し手が自分の話すことに集中でき、
「自分の話を集中して聞いてくれている」
「話しても安心だ!」
という印象を与えるようです。
①も積極的に聞いている質問といますが、
「開始早々」という点から、
会話の方向性がやや聞き手主導になってしまいます。
友達は言いたいことは他にあるかもしれません。
②は友達が聞いて欲しいことであった場合、
クリティカルヒット的な返答と言えますが、
深い信頼関係が背景にない場合は、
評価的な対応となり、
「聞いてくれる人」になりにくい点があります。
③はいわゆる会話泥棒というやつですね。
聞き上手な人は総じてモテる要素がありますが、
聞き上手な人になりたかったら、
相手に気持ちよく話してもらえるよう、
様子をうかがって待つように心掛けてみましょう。