毎週月曜日に更新が習慣になって参りました。
というのも、土日の間に他の用事を済ませながら、
あれを書こう、これを書こうと考えて、
月曜日に放出させているんですね。
月曜日は筆が乗りやすいということです。
みなさんの中に最近昼夜逆転をしている人が多いようですが、
止めておいた方がいいですよ。
というのも、先生は塾講でしたから、
午前の11時に起きて、朝の5時に寝る生活が続いていました。
これを3年間も繰り返して教員になった今、
生活リズムが整わず、なかなか辛い日々が1年以上続いています。
1度身に付いてしまったら、抜け出すのは厳しいですよ。
また、君たちの中には夜の方が集中できると言って、
深夜に勉強する人がいるみたいですが、
君たち学生は、午前中に試験を受けることが多いはず。
深夜型の人たちにとっては、
普段寝ている時間に試験を受けることになるので、
頭の半分程度しか使えず、不利になる傾向が高いです。
自分はまだ突破しなければならないテストがあるんだ、
という自覚がある人は、
まだ起きていたい気持ちをグッとこらえて
よい時間に眠るよう努力しましょう。
さて、今日は「運営」のお話。
劇の「運営」なんてもので例えてみましょうか。
みんなでこれから劇をします。
舞台に立って演技ができる者がいれば、
裏方で大道具を作るのに長けている者がいたり、
手先が器用で衣装を作る者もいれば、
メカに強くて、音響に携わる者もいる。
裁縫なんてしたこともないような超不器用な人たちばかりを
衣装係に任命しても、上手く事が進むわけありません。
適した人材を適したところに配置することにより、
計画が立ち、作業に移せるというものですね。
すなわち円滑な運営とは、
組織がうまく活動できる状態であるということを指します。
運営は組織が大きくなればなるほど、
難解なものとなっていくのです。
今日はそんな「運営」のヒントのお話。
臨時休校が続いて、回復の兆しは見えませんが、
「御上」はなんとも言いませんね。
「御上」の指示がなければ確たることも言えない
「役所」も動けてない状態です。
そこに痺れを切らした「我が主」が、こんなことを言い出しました。
「これから先についてどう思う?
この大阪で5月より先に学校が開けると思うか?
わしはいつでも最悪の事態を想定する。
最悪の場合は1学期丸ごと無理だろう。
そうと思って先手を打たなければ。」
さすが「我が主」でございます。
危機に陥った場合の「運営」の何たるかをよく理解しておられます。
「危機に陥った場合」や「組織の大きな変革を迎えた際」で
大事になる運営のポイントは、
「最高の結末」と「最悪の結末」の両方を
「具体的」に想定することです。
例えば、
「みんなが幸せになればハッピー」
これは抽象的すぎて悪いです。
「人員が10人確保できみんなの仕事を分担してハッピー」
このように数値化して、条件を具体的に述べ、
何がどう達成できたかを見れるようにすると分かり易いですね。
では、課題を設定しましょう。
カッター研修なんて、懐かしいですか?
あの島で手にマメを作りながらオールを漕ぎましたね。
みんなの苦しそうな顔が今でも忘れられませんww
さて、
(課題)
今からカッター研修を行います。あの時と同じ大きな船で行います。船はAとBの2つがありますが、Aの船を動かすよう言われたのは、あなたと友人の2人のみです。残りは20人いるようですが、みんなBの船に乗るつもりです。船は12人いれば、普通に動かせるものとします。では人員をジャンケンで確保しなさい。ただし、ジャンケンをできるのはあなたのみとし、ジャンケンに勝った場合のみ人員をゲットできますが、あなたは「チョキ」しか出せないものとします。
さて、この時に思い浮かべる
「最高の結末」は人員が10人確保できたとき。
「最悪の結末」は人員が1人も確保できなかったとき。
が妥当な線ですね。
このように「最高」と「最悪」が決まれば、
あとは「結末の落としどころ」を考えていくんですね。
20人がバランスよくグー、チョキ、パーを出してくれたら、
確率的には約6人確保できる計算です。
6人確保できれば、自分たちと合わせて8人となるので、
かなりいい感じに普通に近づけたと言えるでしょう。
しかし、みんな楽がしたいので、
あなたが「チョキ」しか出さないことを知ったら、
みんな「グー」ばかり出してくることになるでしょう。
となれば、6人というのはかなり期待薄。
始めの方に荒稼ぎする方法や、
なんらかの心理的作戦を駆使して、
4人確保できたら充分かな?
といった具合に、納得できるところを見つける、
これが「結末の落としどころ」ですね。
そして4人確保の為に、計画や作戦を練っていくわけです。
もちろん個人の能力がありますから、
ここでは
「屈強な男たちを優先的に手に入れるにはどうすればいいか」
そんな見通しを立てた計画を考えることが
「運営を考える」ということです。
もう少し違う話題にも触れたかったのですが、
今日はここまで。
この「運営」を考える力というのは、
問題解決のための逆算的な考え方ですね。
そう、数学的思考って例えばこういう力ですよ。
でも、人は演算を習得してから逆算ができるもの。
演算の思考を繰り返し、逆算を習得してください。
以上、運営のお話でした。