お盆ですね。
お盆はご先祖様が帰ってくる日ですね。
よく、キュウリとナスに串を刺し、
動物のような形を造っていますが、
キュウリは迎えの馬、
ナスは送りの牛らしいです。
迎えはご先祖様を早く迎えるために馬。
送りはご先祖様をゆっくり送るため牛なんだとか。
先祖を敬う気持ちややり方は人それぞれですが、
敬う気持ちというのが、
人間らしくて私は好きですね。
さて、今日は「虐待」についての症状のまとめ。
虐待と一言で言っても、その在り方は多岐に渡ります。
今回は虐待の種類とそれが要因となって
引き起こされる症状について簡単にまとめておきます。
（ⅰ）心理的虐待
暴言による虐待です。
「ダメな子」や「いらない子」などと肯定感を
大きく損なわせる虐待です。
「誰も私のことなど心配してくれない」などの
自己肯定感の低さが特徴的です。
【症状】
〇力関係の再現（支配・服従）
〇話し合いや相手の気持ちを慮（おもんばか）ることが苦手
〇解離症状
力関係の再現とはいじめによる暴力的行動や
大人になるとDV（家庭内や恋人への暴力）などが
支配にあたります。
逆に、強い束縛（そくばく）を求める
服従というのもありますね。
解離症状については、
前回の大阪挑戦日記51で紹介していますので省きます。
また、摂食（せっしょく）障害や
嚥下（えんげ）障害、
どちらも食事のコントロールが困難になることですが、
そのような状態に陥る場合もあります。
(ⅱ)身体的暴力
暴行による虐待です。
「生き抜くことにすべてをかけて生活する」といった
自己の評価を顧（かえり）みず暴走してしまうような
マイナス経験を積み上げるような生き方が特徴です。
【症状】
〇力関係の再現（従属と支配）
〇話し合いや相手の気持ちを慮ることが苦手
〇解離症状
また、脳の前頭葉の
感情や犯罪をコントロールする部分が２０％
小さくなるようです。
自分が生き抜くために必死になるため、
余計に後味が悪い選択肢をしてしまいがちになります。
(ⅲ)性的虐待
性的暴行による虐待です。
自責の念にかられ抑うつ状態が見られます。
自傷行為や自殺未遂が多いのも特徴です。
【症状】
〇強い自己否定
〇解離症状
〇性化行動
性化行動とは、性的関係で問題行動をとってしまう
というものです。
性に対してのハードルが低いので、
性での問題行動や問題解決を図りがちですが、
その奥そこには
「自分なんてどうにでもなれ」という
悲しい自暴自棄があります。
それ以外にも、
悪夢などの睡眠障害、
薬物・アルコール依存になる場合もあります。
(ⅳ)ネグレクト
ネグレクトとは育児放棄のことです。
ちゃんとご飯を食べさせてもらえない、
お風呂に入らせてもらえないなどがあげられます。
【症状】
〇共感や感受性の欠如
〇知的発達の遅れ
〇表情や表現力の欠如
〇年齢相応の社会的スキルの欠如
分かりやすいイメージで言うと、
年齢より子どもっぽいという感じです。
以上が４つの種類と症状になります。
虐待を受けてきた子は
「毎日が安全に過ぎていくことはあたり前ではありません」
彼らは大切にされた経験がなく、
世の中や周りの人に対する不信感や怒りがあります。
基本的に
「自分を大切にしなさい」
「友達の気持ちを考えてごらん？」
「将来のことを考えてごらん？」
といった言葉は通じません。
彼らは
「大切にされる」ことに疑問を持ちます。
自分が今日という日を生きのびることが精一杯なので、
他の人や将来に対しての考え方ができません。
今回のこの投稿をどう捉えるかは、
皆さんの自由ですが、
私が伝えたいのは、
周りにいる「おかしな人」には
実はそれなりの背景があるかもしれないと考えることの
大切さを知ってもらいたいと思っています。
それは「おかしな人」を理解するのにきっと役立つでしょう。
盗み、暴力、暴言、執着、自傷、不適切な距離感、低学力、、、
言ってしまえば、
どれも自分の弱さが招いた結果であり、
他の誰のせいでもありませんが、
彼らは「彼らの存在を認めてあげることでしか」
救ってあげられないのだと先生は思うわけです。