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大阪挑戦日記

大阪挑戦日記26

だんだんと涼しくなってきましたね。

学校が始まって1ヵ月が経ちました。

「まだ1ヵ月かぁ~」と思うほどの日々の濃さに、

先生も疲弊の色が隠せなくなってきました。

未だに続く7時間授業。

1つ授業を作っては、

次の日には消えての繰り返し。

自転車操業とはこのことですね。

 

さて、今日のお話は、

そんな疲弊している中でも、

お構いなしに暴れ回る「いきりキッズ」についてです。

学校には、多種多様な人間がいます。

学力・運動・性格すべてに優秀な子、

学力はなくとも運動ができる元気な子、

運動はできなくとも学力がある優しい子、

学力も運動もできないが明るい子、

すごくざっくりしていますが、

とにかく性格のよい子は、

教師からの信頼も厚く、友達も多い印象を受けます。

こんな子達ばかりなら、教師も平穏な暮らしができるのですが、

世の中にはそんな子達ばかりだけではありません。

校風を乱す者、授業を乱す者、教師を脅かす者。

分かりやすい言葉でいうならヤンキーなのですが、

実は「ヤンキー」ってそこまで

酷(ひど)くはないんです。

何故かというと「ヤンキー」って、

「致し方ない理由」でなっている奴が多いからなんですね。

「ヤンキー」の多くは、

周囲の環境に大きく影響を受けてしまった子達です。

例えば、家庭に問題があった。

両親の他界、DV、虐待など。

また、それ以外に問題があった。

親しい人の死、ケガで夢を失ったなど。

理由はさまざまありますが、

どこにもぶつけようのない怒りや、

やり場のない気持ちに苦しみ、

その現実から逃げ出しったかった結果グレてしまった、

というのが多いと思います。

もちろん、他にも、

上の兄弟や親がヤンキーで、それを見て育ってしまった。

(ヤンキーの状態が普通なものと覚えてしまった。)

もともと精神に異常があった。(サイコパス)

とかもありますけどね。

サイコパスはちょっと置いときますけど、

兄弟や親がヤンキーで、それを見てヤンキーしてた人は、

早いうちに公正している場合が多いですね。

だって、心の真ん中に暗いものがないですから。

ヤンキーしてるより楽しいものを見つければ、

そっちの世界にすぐ乗り換えられます。

 

さて、そんな「ヤンキー」達に目を向けていくと、

「ヤンキー」は髪の毛を染めたり、ピアスをしてきたりして、

校則を破り、校風を乱します。

これは他の生徒にも影響があったり、

校外での事件の種になるので困ったものですね。

「ヤンキー」は授業中寝ます。

授業に出るヤンキーって基本静かに寝ているんですね。

ヤンキーって自分に抱えている大きな問題を考えているうちに、

思考力が高くなっているんです。

そして、人のことを思いやる心を自然と持っているんです。

だから、「授業の邪魔はいけない」って

分かってないけど、分かってるんですね。

だから、「寝る」。

これは人の邪魔をしないという、

ある種の防衛反応とも捉えることができます。

「ヤンキー」は気に入らないことがあると、

教師にも反抗します。

でも、一貫して彼らは、

感情的に

「自分はこうしたい」

「自分はこう思っているんだ」

ということを主張します。

すぐに感情的になるので、

冷静に話し合ったり、考えたりすることはできませんが、

最後まで自分の納得いくところを探しています。

「ヤンキー」ってだいたいそういうもんです。

 

でも最近は、「ヤンキー」の格好だけを

真似したい子どもも増えてきました。

これが噂の「いきりキッズ」です。

(「いきり」とは、調子に乗ったりえらぶっていることを表します。 日本語俗語辞書には「意気がるの略」と記載されています。@wiki)

この「いきりキッズ」と

「ヤンキー」とはかなりの差があります。

「いきりキッズ」に多く見られる特徴は、

両親ともに健全で、甘やかされて育てられている点です。

甘やかされた結果、

自分は家でも学校でも何をしても許されると思っています。

「いきりキッズ」は、「ヤンキー」が校則を破ると

自分たちも校則を破り始めます。

「いきりキッズ」は、普通に授業の妨害をします。

人のことを考えるとか、そういうのはありません。

ただ、「みんな!自分を見て!」といった感じに、

目立ちたいだけの行動をします。

「いきりキッズ」は、

「ヤンキー」が教師に反抗するのを見ると、

自分たちも教師に反抗しだします。

ただ、「ヤンキー」みたいに

主張したいことがあるわけではないので、

反抗的な態度をとるだけとって、最後には

「なぐってみろやぁ~」と言うだけです。

 

昭和の鉄拳制裁が終わり、平成が過ぎ、令和の時代。

ますます難しいものですね。

御上はこんな「いきりキッズ」に対して

どのような指導が適切であると示してくれるのでしょうか。

「分かる言葉で分かるまで話しなさい」でしょうか。

もし御上がそういうことを言うのであれば、

私はやっぱり悪い先生ですね。

私は押してダメなら引いてみろ作戦を実行しました。

「相手が真っ直ぐ来るなら、真っ直ぐ迎える」

やっぱりこれが基本ですよ。

相手がそっぽを向いているなら・・・?

こちらもそっぽを向いて、策を練るだけ。

さて、この話はまた今度詳しい事情付きで、

お話しすることにしましょう。

あと1週間か2週間後に、

私の選択が正解だったか、間違いだったか、

結果が出ると思いますから。

 

今回1つだけ皆さんに覚えておいてもらいたいことは、

自分の子どもが「いきりキッズ」と呼ばれないように

しっかりと育てましょうね!ということです。

教師目線からすると、

「いきりキッズ」もまた可哀想なものです。

卒業と同時に、ほとんどの友達に縁を切られるわけですから。

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