東京ではまたコロナ感染者が増加していますね。
全国的にも急増傾向になりつつあります。
大阪では10人前後ということですが、
どうなのでしょうか。。。
北海道以外の地域では、
「第2波」という言葉を控えている印象に見えますが、
もう第2波が来ているといって過言ではないでしょう。
なぜ「第2波」という言葉を使いたがらないのかは、
コロナによって生活が激変してしまった人たちを見れば、
分かると思いますが、
それでも我々は日本国民として、
「第2波がもう来ている」ということを
一人一人が悟(さと)らなければなりません。
麻生大臣が、諸外国に
「なぜ日本はコロナが拡大しないのだ?」
と聞かれた際に、
「民度が違うのだよ」
と返しました。
麻生大臣の人間性うんぬんについてはさておき、
この返しは正しいでしょう。
全国どこの学校でも習うこと。
それは「思いやりの心」です。
友を思いやり、
親を思いやり、
他人を思いやり、
そして自分を思いやる。
これこそが日本人の誇らしい魂です。
その上で、未来を予測して、
行動できるのが日本人です。
今それぞれの政治家や知事が、
「第2波」という言葉を使わないでいるのは、
国民一人一人の意識を信頼してのことかもしれない、
と私は思ってみたりします。
予測の難しい、不測(ふそく)の事態の時というのは、
「何が正解で」
「何が間違っているか」なんて、
結果を見てみないと分かりません。
「何が正しいか」を深く考えてこなかったくせに、
結果を見たあとに「間違っとるが!」と
口を大きく開けるだけしか能のない
哀(あわ)れな人を真似してはいけません。
あなた達は未来のリーダー。
批判よりまずやるべきことを知っていますね。
教えたでしょ?
世の中から争いをなくす方法は「認める」ことだと。
愛媛では新しい感染者が報告されていないようですね。
もちろん気を緩め過ぎることはいけませんが、
引き締めすぎるのも問題です。
いつだって大事なのはバランス。
何がちょうどいいのかを考えてみるといいでしょう。
さて、前置きが長くなりましたが、
今日は授業その後の話。
授業で一番最高の瞬間というのは、
多分いくつかあると思うのですが、
そのうちの1つは、
拍手が起こることだと思います。
先生は今でも君たちが拍手をしてくれたことを覚えています。
内容はingの付け方でした。
use, make, take, have など、
一般動詞の最後にくる”e”は「マジックe」と呼ばれて、
音を止める記号の役割をしています。
だから、
useing「ユーズ・イング」とか
makeing「メイク・イング」と
一度音が止まってしまうのを防ぐため、
using「ユージィング」
making「メイキング」
というふうに言いやすくしたんでしたね。
覚えてますか?
この授業をしたとき、
突然にみんなが拍手をしてくれた時のことを覚えています。
先生はなんだか照れくさくて、
「別に拍手をするほどのことではない」と
突っぱってしまいましたが、
あの時の高揚感は忘れられません。
日本人の99%(言い過ぎ?)の人が、
「マジックe」なんて言葉を一度も聞かずに
英語の勉強を終了してしまいます。
それくらいマイナーで、
覚えていたってあまり役に立たない知識ですが、
「なんで?」という好奇心や知識欲をそそるには、
最高に面白い話だと先生は思っています。
同じ授業を先々週大阪でしたところ、
拍手どころか、
みんな「ポカーン」としていました。
君たちの反応を思い浮かべていた先生にとっては、
絶望以外の何物でもありませんでした。
でも、授業のコメントを見てみると、
「マジックe」という言葉がちらほら書かれてあって、
普段まじめに話が聞けない子も
「マジックe」と書いていました。
反応の量自体は少ないので、
疑心暗鬼にとらわれながらも、
わずかに勝機を見ていました。
そして今週。
来週からは少人数クラスに分かれるので、
クラス全員でやるのは最後の授業となりました。
その最後の授業のネタが、
先生の十八番(おはこ)、「give 人 物」でした。
give me a chocolate!
覚えていますか?
バレンタインデーの話をしましたね。
もらえる物なんて、なんだっていい。
憧れのあの人が自分にくれたのが嬉しい。
「英語の基本は言いたいものから」
物よりも人が先!
みんな興味深く聞いてくれましたね。
「英語は後ろから訳す」といって教える
全国の英語の先生を敵に回すかのような発言の
「英語の基本は言いたいものから」。
その正しさを、まるで裏付けしてくれるかのような、
「give 人 物」。
先生は、
自信を持って、
胸を張って、
全力を出し切ってきました。
そして、まさかのまさか。
このボンクラばかりの学校で、
拍手がもらえるとは。
もちろん、全クラスではなく、
たった1クラスだけでしたが、
いい授業ができました。
拍手を促(うなが)すわけでもなく、
発表とか、何かの記念とか、
そういう特別ではない、
いつも通りの教室の授業で、
いったい何人の教師が拍手をもらえたのだろう。
私はあと何回拍手をもらえるのだろう。
そんなことを思ったりしながら、
2年続いたこの「奇跡の瞬間」に感謝しています。
かなり気持ちの良い状態で、
遂に来週からは少人数クラスです。
普通の生徒を集めたクラス(Sクラス)と、
話が聞けない子を集めたクラス(Bクラス)に分かれます。
A先生とどちらを受け持つか話し合いましたが、
Bクラスを任せていただくことになりました。
ハッピーに平穏な学校生活を送りたかったら、
間違いなくSクラスを選びたいところですが、
私は挑戦するために大阪に来ましたからね。
想像しただけで鬱(うつ)病になりそうですが、
「Bクラスを任せてもらえませんか?」と
言っちゃいました。
A先生は「どうぞどうぞ」と嬉しそうでしたから、
ま、いっか。
私はヤンキーの相手は慣れてるつもりですからねぇ。
将来的にみなさんもヤンキーと対峙する時が
来るかもしれませんので、
少しだけポイントを教えておくと、
「上から押さえつけないこと」が大事です。
ヤンキーは元気いっぱいですから、
押さえつけると反発してきます。
そろそろ理科で習うと思いますが、
作用・反作用の法則のようなものですね。
まぁ何もしなくても、相手の力量を図るため、
あえて反発してきたり挑発してきたりしますが。
そんな時は受け流すのが有効です。
「ウゼェんだよ!」とか言われたりしたら、
「そうか、うざいか!はっはっはっ!」
と笑い飛ばしてやるのが分かりやすいですかね。
つまりは自分の力量を図らせないことが大事です。
ヤンキーは負けることによって、
自分の存在意義を奪われるのが最も嫌なので、
相手の力量が図れないうちは下手に暴れたりしません。
「分からないものは怖い」というやつですね。
そして普段よりかなり落ち着いている時や、
話を聞こうとしている、かなりいい状態の時に、
柔らかい口調で何かを話してあげるといいでしょう。
話すネタはなんでもいいのですが、
「自分はこうしたいと思っている」という話が
1番いいように感じます。
ヤンキーが話を聞こうとしている時は、
純粋に相手のことを知りたがっている時が多いので、
その手の話でまともなことを言うと、ウケがいいですかね。
友達としてヤンキーと仲良くなる場合は、
対等な関係を作ることが大事です。
最初仲良くなる段階で、
「ちょっと魅力的に見えるよ」って言う感じで
近づくのはありですが、
舎弟のように下に転がり込んではいけません。
調子に乗ってダメになりますから。
「自分は自分」という姿勢を見せることで、
ヤンキーは存在を認めてくれることが多いです。
そして、決して上に立とうとしてはいけません。
誰だって上に立ってくるのは嫌ですし、
もし、ヤンキー側がへりくだって来たときも、
必ず対等を維持してください。
でないと、今度はあなたが調子に乗ってダメになります。
さて、先生は上記のことを意識しながら、
来週より問題児と向き合ってきます。
最近、
「ドシッと構えてろ!ってあんたが教えてくれたんだろ!」
って怒られてしまったので、
「失敗しそうで怖いなぁ~」と思うわけですが、
気合を入れ直します。
気弱にならぬこと。
軸をぶらさぬこと。
己を信じること。
ドシッと構えてズドーンだコノヤロー!