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追憶編

302.追憶編

~応援のグループマッチ~

(背景)
 中3のグループマッチ。あの学校は中高一貫だから、中学生と高校生がいるのだけれど、当時はまだ高2までしか在籍していなかった。毎年1学年ずつ増えるので、それに合わせて行事も毎年変わっていった。1年前まではクラスマッチだったと思うが、この年は縦割りでグループマッチをしたんだったか。

今回は怒りの日記にさしていただきます。

今日は、グループマッチがありましたー。

「反射神経なし」
「運動神経なし」
「感覚神経なし」

といった、全くスポーツに恵まれない体の俺は

応援で頑張ります!

前半は女子のバスケとバレーで

後半は男子のサッカーといった具合で今年は行われました。

とりあえず、がむしゃらに応援した結果

女子のバスケは見事な成績を残した模様です。

応援に夢中で結果は全く知りません!!
(「それで本当に応援していたのか?」
  と思う人、心配後無用!!そんなものです)

さて、後半戦のサッカー。

もちろん俺は動きません。(動けません)

「おや?敵が攻めてきました。

 俺は必死でとうせんぼ!!

 無論簡単に抜かれます。

 そのまま敵はシュートでゴール!!

 いやー、見事に入れられました。」

「おや?また誰かが攻めてきます。

 ボールがこっちに来ました!!

 誰かの声が聞こえます『WADHI、クリアー!!』

 俺は必死でボールを蹴りますが

 お決まりの『スカッ』です。

 そしてまた、誰かの声が聞こえます『ひたくそー!!』」

いやー、こんな自分と

焦ってる友達に笑いが絶えません。

誰かの『ひたくそー!!』の声に

俺は試合中笑い転げてました。

さて、次はA、B、Cの

グループで各学年3人づつ出してドッヂボールをします。

その時こそ俺の出番です。

必死に応援します。

しかし毎度毎度、

うちの学校の連中は応援が盛り上がりません。

俺が必死に叫んでも、クラスの奴等さえ盛り上がりません。

ただ、じーっと眺めているだけです。

皆さん想像出来ますか!?

応援の無い、体育館でのドッヂボールを!!

俺はそんなん耐え切れません!!

今年はぶち切れて、

応援席の先輩等の後ろから

馬鹿でかい声で応援してやりました。

案の定、

「こいつ頭おかしい。」
「恥ずかしくないんかねぇー。」

の目で見られました。

そんな先輩達の度肝を抜いて、

体育祭で先輩から注目をおかれるのも

俺の楽しみの一つです。

試合が終わって閉会式も終わりました。

その後、聞いたところには

応援が少なかったせいか校長が裏で

「なんとやる気の無い奴等やの~。」

っと言ったらしいです・・・。

絶対に許しません!!

何を隠そう、勉強中心の学校だからといって

練習時間を、盛り上がるための時間を

全て無くしているのは校長です。

多分、これをこの言葉を生徒に聞かせると

二年生から上の学年は、

「あんたが言えた口か!!」

と、全員が言うでしょう!!

いつか、あいつの残り少ない髪をむしってやります!!

校長のおかげで、部活の方にも支障が出ています。

うちの運動部は

バスケとサッカー以外はやる気がありません!!

悲しいことに、我が剣道部もそのやる気の無い集団の

一つである事が憎いです。

部長は今日の部活を「無し」と決めやがりました。

明日俺等は日曜参観で学校に出るのですが、

明日もやる気はないようです。

試合まで一ヶ月を切った事をお忘れか!?

部長より、後輩のやる気が『完全に』勝っているのは

一体どういうことなのでしょうか!?

かなりプチ切れです。

部長のために、部活のために

一時は退学覚悟で顧問と夜遅くまで面談室で

喧嘩(部長に顧問が吐いた暴言を取り消してもらうための)

をした副部長の俺は一体なんなのでしょうか!?

「頼りない部長だから、お前がしっかりしてくれ!!」

っと先輩に言われましたけれども、

もう我慢の限界です!!

ととと、怒りで手が止まりませんで・・・

長くなりすぎてしまいました。

今日はこのくらいで・・・。

あっ、パイン!!新入部員がまた入るってよ新聞部

当時のコメント
ER:校長うざー。
  今度会ったら頭ばっかリじろじろ見てやる!
  部活ファイトー★
パイン:馬路か②②wwてか俺も体育祭実行委員やるでー
    お前とクラスリレー勝負じゃw
    三年までやから今年で最後のクラスリレーなんやーw
    この日を待ちわびていたぜー♪
    サッカーは余裕で勝っちまったぜー♪
    まぁ気合が違うんだよwww
    俺らのエンジン見た?w
    あんなふざけてたのにかったんやデーw
    ざまあみーやwwwwww
    クラスリレーほんま楽しみにしてんぞー
    負けてたまるかー^^w
わでぃ:クラスリレーは、負けるわけにはいかんな~。
    ともかく、体育祭実行委員は共にがんばろう!
(回顧録)
 溢れ出るエネルギーを毎日毎日底がつくまで放出しきっていたことを思い出す。誰になんて言われたって気にはならなかった。この学校に来る前ほど理不尽なことなんて何1つなかったし、自分の考えていることは人とは違うことくらいは知っていたからだ。「自分がおかしい奴だと思われるかもしれない」そんな感覚はあっただろう。しかし、そんなちっぽけなことよりも、自分が今日を後悔しないように全力で生きることに全てを懸けていた。
 正直、今振り返ってみると、憧れの先輩に「なんだあれ」という顔をされて「やっぱり恥ずかしかったな」と思ってみたりもする。でも、「勝っている時に騒ぐことは誰でもできる。ボロボロに負けている時こそ、応援してやらんでどうするんだ。だから俺は腹の底から声を出してやった。」と書いた感想文が、褒められたことを覚えている。

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